vol.61update. 2015.06.03
黒須みゆきフォトグラファー
わたしのアイドル
ー可愛らしく、個性的なふくろうがたくさん登場する素敵な写真集「ふくろうデイズ」を撮り下ろされたフォトグラファー黒須みゆきさん。本のお取り扱いがご縁で会話させて頂き、この度ご登場頂きました。大病を克服された彼女の傍らにはいつも愛犬ジンジャー君が。黒須さんにとっての“うちのコ”とは?お聞きしました。
- - あなたの"うちのコ"は人間ですか? 動物ですか? モノですか?
- ケアンテリアのジンジャー(11歳♂)
大きいけれど(14kg)甘えん坊。
人と散歩とボールとお芋とかぼちゃが好きです。
- - あなたにとって"うちのコ"とは?
- 35歳の誕生日。生後2ヶ月のジンジャーが “うちのコ” になりました。
わたしが50歳になると、ジンジャーは15歳。
最期まで、ずっと一緒にいられると思ってました。
自分が白血病になるなんて、思ってもいませんでした。
42歳の誕生日、わたしは病院にいました。
入院中、壁にアイドルの写真をいっぱい貼ってる女の子がいましたが、
わたしは家族から送られてくるジンジャーの写真を見ていました。
外にも出られない。窓を開けるのも禁止。
治療の合間に外泊許可が出ても、犬のいる部屋で過ごすのも
触るのもダメでした。
でも、実家に行くと我慢できず、マスクと手袋を二重にして厚着して、
ジンジャーの隣にいました。
突然いなくなって、髪がなくなり、マスクで顔も見えないわたしを、
毎回、変わらずに大喜びで迎えてくれるジンジャー。
隣で安心したようにお腹を出して眠るジンジャー。
心配そうに玄関で見送るジンジャー。
「ごめんね。病気になっちゃったの。
ジンジャーのせいじゃないよ。また来るね。大好きだよ」
言葉は通じないかもしれないけど、
なんとなくわかってくれているような気がしました。
人と話す時は無意識に、元気で平気なふりをしてたのかもしれません。
何も言わずにただ寄り添ってくれるジンジャーといると、
なんだかすごくほっとしました。
実家に帰るのが、本当に楽しみでした。
病気がきっかけで、3年前からジンジャーは実家で暮らしています。
いつも一緒にはいられないけど、何してるか想像したり、写真を見たり、
電話で話しかけたり、今でも毎日、何度もジンジャーのことを考えます。
病気になって、離れてみて、支えられているのは
わたしのほうなんだとよくわかりました。
会えなくても、思い浮かべるだけで『ふふふ』と笑顔になれて
『がんばろう』と思える存在。
もうおじさんの年齢だけど、元気でかわいい。
わたしの永遠のアイドル。
ジンジャー、大好き。
- あなたの愛用 "うちのコ" 雑貨を教えて下さい。
食事中はもちろん、食後に水切りカゴや食器棚においてある時もかわいい。宝物。
犬じゃないけど似てる気がして買ってきたテディベアは、いつもPCの横に。フサフサが恋しくなると、ちょっとなでます。
食事中はもちろん、食後に水切りカゴや食器棚においてある時もかわいい。宝物。
犬じゃないけど似てる気がして買ってきたテディベアは、いつもPCの横に。フサフサが恋しくなると、ちょっとなでます。
このご本がnocotoと黒須さんを繋げてくれた張本人。持っているだけでちょっと福が来そうな幸せな本。ふくろう好きさんもそうでない方も、nocotoのお客様は必見!です(from nocoto)
https://nocoto.jp/archives/1665
今週の育て親
黒須みゆきさん
フォトグラファー 1969年生まれ。埼玉県出身。1993年より平間至氏に師事。1997年独立。雑誌を中心にタレントやミュージシャンのポートレイトを撮影。https://twitter.com/kurosumiyuki